RUI(イ・スンチョル)=(聯合)
RUI(イ・スンチョル)=(聯合)
歌手RUI(イ・スンチョル)が米国で収録した9枚目のアルバム『色の中の秘密2』を発売する。
 
この1月に香港で2歳年上の女性実業家と再婚し、中学生の娘も得たRUIは、「結婚による影響は無視できない。妻がいなければ9枚目のアルバムは始めることもできなかっただろう」とし、登校する娘を見送る時に生きていることを実感すると語る。

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RUIは7月に米ハリウッドに渡り、部屋を借りて500メートル離れたスタジオに通った。バルコニーで妻とワイングラスを傾けながら人生の安らぎを改めて感じ、米国留学中だった妻の娘ともここで初めて会った。アルバム収録曲の『プロポーズ』は妻に捧げるセレナーデのようだが、実はモチーフは今が思春期で恋する娘の姿から得たという。

幸せに満ちたアルバムだが、国内の音楽市場については思い悩む。「わたしのアルバムは初版4万枚だそうだ。自分がこれなら、新人はどうだと思うか」と訴える。今回のアルバムが最後になるかもしれないという思いで、相当気を遣ったという。1曲ずつできるうちに気持ちは安定を取り戻したものの、韓国の歌謡界がさほど希望を持てる雰囲気ではないため、気持ちも浮き立たなかったという。RUIは「CDという概念は絶望的だ。金をかけ高いクオリティの音楽を作って何になるだろうか。MP3(オーディオファイルを圧縮できるコンピュータファイル形式)で聞けばサウンドは半減するのに。なぜ音楽をやっているのかわからなくなり、息が詰まる。そのうち歌手が滅亡するのではないかと心配だ。CDの製作枚数を増やすほど費用も回収できないのに…」と嘆く。

しかし、こうした時ほど完成度高い音楽を作るというこだわりで米国行きを敢行した。楽曲、演奏、サウンドいずれも最高のクオリティだった4枚目のアルバム『色の中の秘密』の延長線上で作業に取り組み始めた。前回はニューヨーク、今回はロサンゼルス、次はロンドンやナッシュビルと、『色の中の秘密』をシリーズで続けたい考えだ。

今アルバムには世界的なミュージシャンが集まった。<オール4ワン>のリーダー、ジェイミー・ジョーンズが3曲提供したほか、サックスプレーヤーのカーク・ウェイラム、エリック・クラプトンなどのツアーメンバーを務めるドラマーのリッキー・ローソンなど17人が参加した。ミキシングディレクターのスティーブ・ハッチも合流した。彼らを通じ韓国的なメロディーをアメリカ風に、歌謡を洗練したポップスに昇華させたという。

タイトル曲の選曲には大きな意味を置いていない。デジタル音楽市場となってから、好みに応じ音楽を自由に聞くスタイルが強まってためだ。「むしろ音楽をするのが楽になったかもしれない。もう大衆というわなには捕らわれないだろう。収録曲を聞きそれぞれが気に入った歌がこのアルバムのタイトル曲だ」と語るRUIに、困難をチャンスに変える姿を垣間見る。


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