尹次期政権の第1次内閣に不満の声高まる...共に民主党、聴聞会で反撃か=韓国(画像提供:wowkorea)
尹次期政権の第1次内閣に不満の声高まる...共に民主党、聴聞会で反撃か=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国の尹次期政権は14日、農林畜産食品相にチョン・ファングン(鄭煌根)元農村振興庁長、雇用労働省相にイ・ジョンシク(李正植)前労使発展財団事務総長をそれぞれ指名した。これで18省庁にわたる第1次内閣の閣僚がすべて揃った。しかし、政界では選ばれた閣僚候補者について、疑惑を主張する声が高まっている。

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 韓国メディア「世界日報」は16日、革新系与党「共に民主党」がユン・ソギョル(尹錫悦)次期政権の第1次内閣候補者に対する国会での人事聴聞会を入念に準備していると報じた。

 同紙によると、特にチョン・ホヨン(鄭鎬永)保健福祉相候補に対して、文政権で最も厳しい聴聞会だったと評価されるチョ・グク(曹国)前法相と同じ物差しで審査すると予告した。

 同党のパク・ホングン(朴洪根)院内代表は15日、国会の会議で、「鄭候補の子どもたちが、父親の配慮で医大に編入するなど、疑惑がますます高まっている」とし、「(尹氏は)40年来の友人だと目をつぶり、耳を塞いで覆い隠すべきではない」と声を高めた。朴院内代表は「鄭候補が自ら辞退を拒否している。問題の多い友人に対する指名を速やかに撤回する決断を下してほしい」と尹氏に迫った。

 15日、ハンギョレ新聞の社説では、閣僚候補6人が社外取締役を務めていたとして、利害衝突の憂慮が大きいと指摘した。

 尹次期大統領が率いる新政権の閣僚候補者19人の中で、大手企業の社外取締役出身が5人もいることが分かっている。金融会社の社外取締役まで含めると6人。そのまま任命されれば、まさに「社外取締役内閣」と言われかねない。今後職務を遂行する際、利害衝突の恐れが大きいとみられている。

 同紙は、任命権者や候補者が利害衝突について無頓着なことに、「さらに心配だ」と憂慮した。

 こうした中で、共同政府を約束した「国民の党」のアン・チョルス(安哲秀)政権引継ぎ委員長が、同党が推薦した候補が内閣に1人も反映されなかったという理由で14日から業務をボイコットした。尹氏は安氏とひとまず和解した。しかし、第1次内閣は問題を残したまま、人事聴聞会を迎えることになった。

 16日、ヘラルド経済新聞によると、安氏が業務をボイコットしたことについて、一部では共同政府の約束に亀裂が生じたのではないかという解釈も出ている。しかし、当日夜、尹氏と夕食をともに面談した安氏は翌日、引継ぎ委員長の業務を最後まで終えるという意思を明らかにし、和解を伝えた。

 安氏は15日、ソウル市内の引継ぎ委員会の事務所に出勤する途中、取材陣に「共同政府の精神が損なわれるようなことがあったが、再び国民に失望を与えることがあってはならないということで、(尹氏と)認識が一致した」と説明した。さらに、「今後、国政全般、人事や政策について十分に相談することにした。特に保健医療、科学技術、中小ベンチャー、教育分野については、専門性のある私がアドバイスし、関与することにした」と述べた。
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