バイデン大統領は16日、ウクライナ軍と北大西洋条約機構(NATO)軍に飛行機、弾薬、車両、その他の装備などの移転を承認する国防予算法案に署名した。
同法案に基づき、米政府はSA-8を含む旧ソ連製の防空装備をウクライナに送っている。SA-8は、地上軍とともに移動しやすく設計された短距離戦術防空システムである。範囲が比較的狭いが、機動性と潜伏能力が優れている。
ただ、ウクライナがすでにS-300をはじめ、旧ソ連製の防空システムを一部保有しているため、S-300ミサイルシステムは、今回の支援対象から除外された。
米政府関係者は「旧ソ連が解体された後、ウクライナはロシア軍が使うものと類似の武器を使用してきた」とし「アメリカが提供する旧ソ連製防空システムを運用は慣れているだろう」と予想した。 また別の関係者は「我々は主要同盟国及びパートナーと旧ソ連製またはロシア製の防空システムと弾薬をウクライナに毎日供給できるように持続的に協力している」と伝えた。
アメリカが旧ソ連製のミサイル防衛兵器を保有している理由は、過去数十年間、これを密かに収集し関連技術を研究、米軍訓練に活用する秘密プロジェクトを進めてきたためだとWSJは報じた。
米政府は今回の防空装備の支援を通じて、ウクライナに事実上の飛行禁止区域を設定することを期待している。ウクライナ政府はこれまで、アメリカとNATOに飛行禁止区域の設定を数回要請してきたが「全面戦争に拡大する恐れがある」として拒否されてきた。
一方、バイデン大統領は今月24日にベルギーで開かれるNATO首脳会議に出席し、ウクライナの「制御及び防御努力」など間接的な支援策についても協議する予定だ。
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