キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ
金正恩氏は代議員(国会議員に相当)ではないが、過去の最高人民会議で施政方針演説の形で対外メッセージを発信したこともある。同氏は先ごろ、核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験のモラトリアム(一時停止)撤回の検討を示唆しており、今回の最高人民会議でメッセージを出すか注目されていたが、出席自体せず、別途にメッセージもなかった。
次にメッセージを発信する機会として、故金正日(キム・ジョンイル)総書記の生誕80年(2月16日)、または故金日成(キム・イルソン)主席の生誕110年(4月15日)に合わせて実施される可能性が高い閲兵式(軍事パレード)が挙げられている。
一方、最高人民会議では2021年度予算決算と22年度の予算編成が行われた。
コ・ジョンボム財政相が、前年比1.1%増となる今年の予算案を報告した。経済分野の予算は2%の増額。新型コロナウイルスの出現前までは年4~6%台で増額してきたが、昨年の0.6%増に続き、今年も比較的小幅増にとどまる。
新型コロナ対策の予算は前年から33.3%増やされた。また、国防費の予算は歳出総額の15.9%で、前年とほぼ同程度となる。社会主義文化の発展に向けた事業予算は0.4%、教育予算は2.6%、それぞれ増額された。
国家予算報告では「イルクン(幹部)が非常防疫状況の長期化に合わせて経済組織事業を進められず、予算執行に支障が生じた」と指摘した。内閣事業報告は「経済指導のイルクンが本分を全うできなければ経済事業と人民生活でいかなる進歩も期待できない」と批判した。
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