韓国空軍は13日、「シム小領が多数の民家を避けるため、脱出を試みず操縦かんを握ったまま、民家から100m離れた山に衝突したものと判断している」と明らかにした。
空軍によると、事故機は11日午後1時43分、スウォン(水原)基地から離陸後、上昇中に左右のエンジンの火災を知らせる警告灯が点灯した。これにシム小領は緊急着陸に向け水原基地上を旋回したが、操縦系統に追加欠陥が発生。その後、シム小領は2回脱出を告げたものの、脱出しないうちに機体が墜落した。
墜落機の緊急脱出装置は2013年に新型に交換されており、装置を作動すれば脱出は可能だったという見方もある。
機体は離陸した基地から西に約8kmの山に墜落し、シム小領は殉職するかたちとなった。事故による民間人の被害はなかった。
2016年に任官されたシム小領は主に軽量戦闘機のF5を操縦してきた戦闘操縦士だった。
学生操縦士時代から飛行研究にまい進し、訓練を優秀な成績で修了。戦闘操縦士としての技量も優れていたという。昨年11月には表彰されるほど模範的な軍人だった。難しいことにも率先して応じる積極的な姿勢で、部隊の雰囲気を明るく引っ張ってきたと空軍は伝えた。プライベートでは、結婚1年目だった。
ムン・ジェイン(文在寅)大統領もこの日、SNSを通してシム小領を追慕した。文大統領は「祖国の空を守り殉職したシム小領の冥福を祈り、悲しみの中にいる家族に深い慰労の意を伝える」と述べた。
シム小領の告別式は14日午前9時、所属部隊の空軍第10戦闘飛行団で執り行われる。遺骨は国立大田顕忠院に安置される予定だ。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 3