朴槿恵 前韓国大統領の支持者たちは祝賀集会を開く一方、複数の市民団体は声明を出し遺憾を表明した(画像提供:wowkorea)
朴槿恵 前韓国大統領の支持者たちは祝賀集会を開く一方、複数の市民団体は声明を出し遺憾を表明した(画像提供:wowkorea)
韓国ではパク・クネ(朴槿恵)前大統領の赦免が決定された中、市民社会の反応は分かれている。パク前大統領の支持者たちは祝賀集会を開き全快を願う一方、複数の市民団体は声明を出し遺憾を表明した。

きのう(24日)の午後5時、(パク前大統領が入院している)ソウルのサムスン(三星)病院の正門では、支持者たちがパク前大統領の特赦を祝うために数百人が集まった。支持者たちは「パク前大統領の全快祈願」というプラカードを掲げ、クリスマスキャロルを歌った。集会通知人数である299人よりも多くの人が集まったため、一部の支持者たちは集会場所の道の向かい側の歩道で集会に参加した。

この場で演説を行なったウリ共和党の代表は「不法・いつわりの弾劾無効の真実を明らかにしよう」とし「パク前大統領が一日も早く全快し、自由な姿で国民のふところに戻ってくることを願う」と語った。

一方、他の市民団体は特赦の決定に対して批判の声をあげた。市民運動団体“参与連帯”は「“社会的統合”とは距離のあるもので、大統領選を控える中、政治的考慮により決定された赦免だ」と主張した。つづけて「パク前大統領は、黒幕が国政に関与して国家予算である国家情報院の特殊活動費を流用し、財閥たちとの政経癒着を通じて多額のワイロを受けとったことで、22年の刑が確定し服役している重犯罪者だ」と批判した。

市民運動団体“経済正義実践市民連合”も同日声明を出し「一般国民にとってパク前大統領の赦免は、決して和解のメッセージとして理解することはできない」とし「今回の赦免により、ムン・ジェイン(文在寅)大統領と国民との約束は破られたという点が、より大きな問題だ」と伝えた。

全国民主労働組合総連盟は同日論評を通じて「寒い冬の広場を埋め尽くしロウソクを手に持ち参加した市民の偉大な精神・熱望は消えた」と伝え、今月27日には青瓦台(韓国大統領府)の前で記者会見を開くことを予告した。

また韓国労働組合総連盟も論評を通じて「刑期の半分も終えていない前大統領に対する特赦は、誰がみても納得しがたいものだ」とし「今回の赦免は、パク前大統領の弾劾のためにロウソクを手にした数多くの国民の意に反するものだ」と非難した。

Copyright(C) herald wowkorea.jp 96