配達ドライバー、怪しい男に連れ去られそうになった女性を助ける＝韓国

韓国で、配達ドライバーが連れ去られそうになった女性を助けたことが伝えられて話題になっている。

　24日、韓国メディア「クッキーニュース」の報道によると、プサン（釜山）で韓国大手通販サイト「クーパン」の配達ドライバーとして働くソン・ジンウクさんは、先月10日午後5時頃、酒に酔って倒れていた女性に近づいていく男を目撃したが、怪しそうに見えたので作業をするふりをしながら見守っていたところ、男が女性を連れ去ろうとし、女性が「この人は知らない人です。助けてください」と叫んだという。

　ソンさんはすぐに男を制止し、「警察を呼ぶ」と言うと男は逃亡。ソンさんは驚いている女性を落ち着かせ、警察が来るまで女性のそばにいた。

　配送業務を終えなければならない状況だったが、ソンさんは「あの時は体が先に反応した。人を助けなきゃという以外には何も考えていなかった」とコメントした。

　その後、釜山ササン（沙上）警察署カムジョン（甘田）地区交番は、ソンさんに感謝状を手渡した。

　ソンさんは「誰でも助けていたと思う」と恥ずかしそうにし、「仲間の話を聞いたら、泥酔者を助けたりひき逃げした車を捕まえたりした人もいるが、誰かに知らせることなく過ごしている。知られていないだけで、善い行いをする配達ドライバーはたくさんいるが、私だけ目立ってしまったようで負担だ」と述べた。

　ところが、ソンさんのこのような行いは初めてではない。ことし7月にソンさんはひき逃げ事故に遭った市民を助けていた。