韓国の国民は2070年、OECDの中で最も長く生きるが、平均合計出生率は最も低いという見通しが出た(画像提供:wowkorea)
韓国の国民は2070年、OECDの中で最も長く生きるが、平均合計出生率は最も低いという見通しが出た(画像提供:wowkorea)
韓国の国民は、2070年にはOECD(経済協力開発機構)国家の中で最も長く生きるが、妊娠可能女性1人が一生に子どもを産むことが予想される出生児数は最も少ないという見通しが出た。

韓国統計庁が最近発表した「将来人口推計:2020~2070年」によると、基本シナリオで韓国人の2070年における期待寿命は91.2歳(男性89.5歳・女性92.8歳)である。

これは、2070年に生まれた子供は91.2歳まで生きることが期待されるという意味である。2020年の出生児の期待寿命(83.5歳)より7.7年長生きするということになる。2065~2070年の韓国人の平均期待寿命は90.9歳で、OECD38か国のうち最も高いことがわかった。韓国につづいてノルウェー(90.2歳)・フィンランド(89.4歳)・日本とカナダ(89.3歳)などの順となっている。

しかし財政的観点でみると、負担は大きい。経済活動をする人口は減少するのに、福祉が必要な高齢層が増加するためだ。2070年における韓国の人口全体で、生産年齢人口(15~64歳)が占める割合は46.1%で、OECD加盟国の中で唯一40%台に下落するものとみられる。

一方、65歳以上の人口の割合は46.4%で、OECD加盟国の中で最も高い。生産年齢人口100人当たりの扶養人口(幼少年および高齢人口)を表す総扶養比は116.8人で、OECDで1位となる。

統計庁は、2065~2070年における韓国の平均合計出産率は1.21人になるものと見通した。2020年(0.84人)よりも大幅に増加した数値ではあるが、依然としてOECDの中では最も低い。韓国と期待寿命が同レベルのノルウェーは1.76人・フィンランド1.66人・カナダ1.65人・日本1.62人などと比べると、韓国は最も低い。

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