香港紙「星島日報」の報道によると、范承秀さんは11月23日に亡くなった。99歳だった。范さんの夫は中国共産党の英雄・谷景生氏(故人)。范さんは1938年に中国共産党に入党し、「忠実な共産主義戦士」という公式評価を得た。しかし、10年前に娘の谷開来氏が殺人容疑で逮捕され、当時中央政治局委員と重慶市委員会書記を兼任していた夫の薄熙来氏を巻き込む政治問題に発展。薄氏夫婦は重刑に処されていた。
范さんが亡くなったことを受けて、薄氏夫婦の外出が許可されるのか注目されていた。
告別式は北京解放軍総医院西院で執り行われ、共産党の元幹部ら約100人が参列した。しかし、薄氏夫婦の姿はなかった。
報道によると、葬儀場には薄氏夫婦名義の花輪が飾られた。花輪には「親愛なるお母様、私たちは永遠にあなたを想い続けます」というメッセージが添えられていた。薄熙来氏の息子・薄瓜瓜氏名義の花輪も飾られたという。
中国のSNSである「WeChat」の共産党系アカウント「紅旗文献」は薄瓜瓜氏の追悼文を発表した。薄氏は「ここ数年、多くの人が私に『家に帰りたいか』と聞いてくる。私は心にはいつも『男の家は世界だ。どうして深窓の令嬢のように家を想うことがあろうか』という一文が浮かぶ。しかし、『家』とは何だろうか。中国は私の家だ。私にとって神聖な場所だ。父母が私の家だ。彼らは私の精神の揺りかごだ。だが、祖母とご飯を食べている時こそ、私は心の底から『家』を感じることができた」とつづった。
この追悼文はすでに削除されている。
薄瓜瓜氏は両親が逮捕された後、海外に出国。米ハーバード大学を卒業し、弁護士の資格を取得している。
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