KSTARは、現在稼動中または建設中の欧州や日米の核融合研究装置とは異なり、全体が高性能の超伝導電磁石で製作された初めての装置で、韓国など先進7カ国が2015年完工を目指し開発中のITERに最も似通った新型モデルとして、国際的にも関心を集めている。
大きさは高さ9メートル、直径9メートルで、1995年から開発に取り組み、3000億ウォン(約370億円)余りが投じられた。現代重工業やサムスン重工業、韓国原子力研究院など30以上のシンクタンクと企業が共同参加し、中性子ビーム加熱装置も含め全部品を国内技術だけで開発した。韓国はこれで世界で6番目の核融合炉開発国となった。
KSTARは今後、核融合が発電に実際に活用可能かを研究する施設として活用される予定だ。特に核融合エネルギーの商用化に向け必須課題となる長時間の核融合プラズマ運転と制御技術を習得することで、ITERが稼動するまでは世界の核融合研究をリードし、関連基幹技術の確保と核融合エネルギー商用化に寄与するものと期待される。また、「エネルギー独立国」を目指す韓国が、2040年に国産核融合発電所を建設するための土台となる。
核融合エネルギーは太陽が熱を出すのと同じ原理で、水素の原子核同士の融合により引き出されるエネルギー。原子力発電とは逆の物理現象だ。
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