韓国では、小児青少年の新型コロナ感染者数が成人を上回っていることがわかった(画像提供:wowkorea)
韓国では、小児青少年の新型コロナ感染者数が成人を上回っていることがわかった(画像提供:wowkorea)
韓国では最近、新型コロナウイルスによる感染者が急増する中、小児青少年の感染者数が成人の感染者数を上回っていることがわかった。特に新型コロナワクチンの接種率が高い高校3年生は、高1・高2と比べ感染者数が低いことから「ワクチン接種の効果は高い」と分析されている。

チェ・ウン の最新ニュースまとめ

ユ・ウネ(兪銀恵)副首相兼教育相はきょう(25日)、感染症の専門家たちと緊急諮問会議を開き、最近の地域社会における感染者急増による全体的な学校感染推移と、小児青少年のワクチン接種による学生感染危険度の差を分析した。

この場に参加したソウル大学のチェ・ウンファ教授の分析によると。11月基準のここ1か月間における小児青少年(0~18歳)10万人あたりの感染者数は99.7人に急増し、成人(19歳以上)の感染者数(76.0人)を上回っていることがわかった。

ここ1週間における人口10万人あたりの発生率も成人は17.0人であるのに対し、小児青少年は26.6人で、さらに高い割合となっている。

昨年の年間発生率をみると、成人は10万人あたり130.1人だが、小児青少年は66.1人にすぎない。

一方、新型コロナワクチン接種率が96.9%である高校3年生は、高1・高2の学生と比べて低い発生率を示していることから「これは、ワクチン接種による効果だ」とチェ教授は評価した。

高校の学年別分析では、高2は10万人あたり7.1人・高1は6.9人であるのに対し、高3は1.4人にすぎない。

チェ教授をはじめとしたこの日会議に参加した専門家たちは「ことしは学生の感染者が増加しているが、接種率の高い高3の発生率は顕著に低く、ワクチン接種の予防効果が高く評価された」とし「青少年を対象にしたワクチン接種が、学校での感染拡大を減らすための効果的な方法だということができる」と語った。

ユ教育相は「地域社会の感染リスクが高まっている中、学生たちと学校の安全を守るために教育部(文部科学省の旧文部省部門に相当)は疾病管理庁と緊密に協議し、小児青少年に対するワクチン接種の機会を十分に提供していく」とし「学生と保護者は、ワクチン接種に積極的に参加してほしい」と求めた。

Copyright(C) herald wowkorea.jp 96