問題は、こうした高齢出産が新生児を脅かす「ハイリスク分娩」を増加させるという点だ。オ・ミンジョン高麗大学九老病院の高危険出産・新生児統合治療センター長は「35歳以後の妊娠はほとんど高血圧と糖尿病など基本的な内科疾患があり、そのため妊娠中毒症などが現れやすい。また胎児にも成長の遅れなどの問題が生じる可能性がある」と述べた。
早産児、低体重児などのハイリスク新生児も増加傾向を見せている。 全体出生児のうち妊娠37週 未満の早産児の割合は、10年5.8%から20年8.5%に増えた。不妊で体外受精の手術が増え、多胎児の割合も同期間、2.7%から4.9%へと急激に高まった。双子など多胎児は低体重と早期分娩の可能性が高く、産婦にも姙娠中毒症と産後出血症状が4倍ぐらい多く現われることがある。このように、ハイリスク出産や重症疾患の新生児が増え、彼らを治療する高度の医療装備や熟練した医療陣はもとより、関連診療科間の協力体制が切実に求められている。
高麗大学九老病院は2019年に保健福祉部から「ハイリスク出産・新生児統合治療センター」に指定された。ハイリスク出産および新生児集中治療に関して圏域で最高レベルの高度医療が可能な最終治療機関ということだ。ソウルには高麗大九老病院をはじめ、4か所だけがハイリスク出産・新生児統合治療センターに指定されている。
少子化現象で分娩件数が減少しているが、高麗大学九老病院の分娩件数は増加し続けている。ハイリスク出産の分娩比率も同様に、2019年の68.2%から2021年8月現在は74%へと増加した。オセンター長は「崩壊している分娩インフラの中で。妊婦と新生児の生命を全面的に担うセンターがソウル西南圏域の中心に構築されたことは大きな意味がある」とし「周辺地域はもちろん、金浦国際空港、仁川港、西海岸高速道路、京釜線、京仁線鉄道、地下鉄1、2、7号線などにつながる交通の要衝に位置し、同センターで分娩するために訪ねてくる人は多い」と述べた。
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