北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記は執権10年を迎え、本格的な「独り立ち」を準備中である。

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韓国の国家情報院はきのう(28日)、国会情報委員会の国政監査で「北朝鮮は内部で『金正恩主義』という用語を使用するなど、キム総書記が独自に思想体系定立を始めた」と報告した。

2011年12月に父キム・ジョンイル(金正日)総書記が死去し、軍の最高司令官となってから10年が経ち、祖父キム・イルソン(金日成)主席と父の影から抜け出して「自分の政治」を具現化するという意図だとみられる。

韓国統一研究院のホン・ミン研究委員はきょう(29日)「対内外の状況はよくないが、執権10周年を迎え第8回労働大会を通じて執権体制を整備するなど堅固な権力基盤を基に、これからは思想・哲学部門にまで自身の色彩を表していくということだ」とし「むしろこれまでの10年間に、自身だけの統治哲学に大きな関心を置かない姿をみせてきたことが奇妙であったとみるべきだ」と分析した。

祖父の「主体思想」と父の「先軍政治」のような金正恩主義の具体的内容についてホン研究委員は「北朝鮮は、核武力と国防力強化により戦略的地位の高まった戦略国家へと飛躍したという点を最大成果としてあげている」とし「金正恩主義には、このことに関する具体的な解釈が含まれる可能性がある」と説明した。

金正恩主義が具体化されるまでには、長い時間はかからないものとみられる。北朝鮮の官営メディアはまだ「金正恩主義」という表現を使ってはいないが、2016年の第7回党大会の時には会議場の正面中央に配置されていた金日成・金正日指導者の肖像画が、ことしの第8回党大会では無くなっているなど、すでに変化がみられている。

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