韓国の中央防疫対策本部は、国内で新型コロナワクチン接種が始まったことしの2月26日から今月2日までの約7か月間、18歳以上の4398人を対象にワクチン接種効果を分析した結果をきょう(28日)発表した。中央防疫対策本部が、国内の新型コロナワクチン接種開始日から最近までの接種期間全体において予防接種による感染・重症・死亡への予防効果を年齢標準化して大規模に分析したのは、今回が初めてである。
分析の結果、未接種者は接種完了者に比べて新型コロナの感染時に死亡するリスクが9.4倍高く、重症へと進行するリスクは22倍に達した。また未接種者が新型コロナに感染するリスクは、接種完了者に比べて2.7倍ほど高かった。
しかし時期別に調べてみると、感染力のより強いインド発の「デルタ変異株」の検出率が高かったことし6月以降は、新型コロナワクチン接種の感染予防効果が大きく減少した。中央防疫対策本部によると、デルタ株の検出率が90%以上を占めた6月末からは、ワクチン接種の感染予防効果は60%台へと低下した。実際、中央防疫対策本部が前日発表した統計によると、ワクチン接種を完了しても感染する「ブレイクスルー感染」(突破感染)事例は、今月17日基準で計1万9954人に達している。
一方、重症および死亡への予防効果は90%台を維持していることがわかった。中央防疫対策本部は「デルタ株の優勢化の影響により予防接種の感染予防効果は多少減少したが、重症および死亡への予防効果は高い水準が維持されたことから、接種完了は必要だ」と説明した。つづけて「ワクチンの感染予防効果が多少減少したことをみると、接種を受けても室内でのマスク着用など生活防疫守則の順守が重要だ」とし「重症患者の割合が高い高齢者などの高危険群は、ブースター接種(追加接種)が必要だ」と求めた。
Copyright(C) herald wowkorea.jp 96