韓国では、この3年間の学生による教権侵害事件のうち、「セクハラ・性暴力犯罪」の割合が増加していることがわかった。
国会 教育委員会所属のカン・ドング議員が、教育部(文部科学省の旧文部省部門に相当)から入手した「教育活動侵害の現況」の資料によると、この3年間の学生による教権侵害事件のうち「セクハラ・性暴力犯罪」の割合が7.9%から12.7%となり4.8p増加したことが、きょう(18日)明らかとなった。
事件を種類別にみると、毎年「侮辱・名誉棄損」が50%以上で最も多く、「性的屈辱感・嫌悪感を抱かせる行為」と「性暴力犯罪」は2018年の7.9%(180件)から2019年には9.4%(229件)、2020年には12.7%(137件)と、その割合が増加していることから懸念が高まっている。
「性的屈辱感・嫌悪感を抱かせる行為」は、教師にみだらな言葉を言ったり、みだらな写真を送るなど、性的言動によりセクハラ行為をした場合のことをいう。「性暴力犯罪」は、“性暴力犯罪の差別などに関する特例法第2条第1項”による性犯罪で、性的暴行・ストーカー・公然わいせつ・通信媒体を利用した淫乱行為・カメラなどを利用した不法撮影などのことをいう。
一方、ここ3年間における保護者などによる教権侵害事件は計533件である。このうち「侮辱および名誉棄損」が最も多く、つづいて「正当な教育活動を繰り返し不当に干渉すること」、「脅迫」などの順となっている。
カン議員は「学生と教師が互いに尊重する学校文化を築くことが急がれている」とし「学生たちが正しい性の価値観を形成することができるよう、性認知教育を強化しなければならない」と強調した。
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