1日、バイオ冷凍技術業者のKrioAsiaによると、ソウル市内に住む50代男性のAさんは、胆道がん闘病の末に他界した50代の妻を保存したいと思い、冷凍保存を依頼したという。
業者は、Aさんの妻の体内にある血液を抜いた後、遺体の腐敗を防止するため冷凍保存液を詰め込む作業を経て葬儀場の安置室の特殊冷凍庫に保存した。
来月中旬ごろ、冷凍保存容器が完成すると液体窒素で冷却したタンクに遺体を置き、マイナス196度で保管する予定だという。
Aさんは、妻の遺体をロシア・モスクワにある冷凍保存専門業者に送るか、韓国内の保存センターに安置するか悩んでいると伝えられている。
業者はAさんの決定などを考慮し、早ければことし末に保存センターを運用する予定だ。冷凍保存期間は100年。
現在、遺体凍結サービスを利用するのに約1億ウォン(約952万円)ほどかかる。冷凍保存した遺体を未来に解凍すると言っても、目覚める可能性は極めて低いが、わらをもすがる思いで依頼の問い合わせは後を絶たないという。
Aさんは、「がんで妻を突然亡くしてつらい時期に一筋の希望になる冷凍保存のことを知って大きな慰めになった。生きている間に可能なのか分からないが、科学技術の発展に期待したい」とコメントした。
一方、専門家の中には「“ガラス化技術”は、卵子や単細胞など組織が非常に小さい時に使うものだが、数十億、いや数兆億個の細胞がある体をガラス化するなんて」と現実的に困難だという意見もある。またガラス化冷凍ができなかった時、一番深刻な問題は脳損傷だと強調している。
さらに一部では「動物実験もほとんどしていない技術で人間を冷凍させることは単なる金儲けであり、人の気持ちを利用するものだ」と冷凍保存に対する警戒を下げてはいけないと訴えている。
Copyrights(C)wowkorea.jp 5