アフガン特別功労者の入国...政界の本音は複雑=韓国(画像提供:wowkorea)
アフガン特別功労者の入国...政界の本音は複雑=韓国(画像提供:wowkorea)
アフガニスタン「特別功労者」が26日、韓国の地を踏む中、韓国政界の本音は複雑である。

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特別功労者の入国に一度は“歓迎”の立場を見せたが、難民収容推進や長期滞在許可などについては、立場提示を控えている。難民受け入れに対する国民の厳しい声を意識したものだが、政界が先頭に立ち方向を示すべきだという批判も出ている。

26日、与党である共に民主党の有力大統領選候補者らは、一斉にアフガン特別功労者の入国に“基本的”な歓迎の意思を示した。

イ・ナギョン(李洛淵)民主党前代表は、フェイスブックで「アフガン助力者の入国を歓迎する」とし「死線を越えて来られたアフガン人に慰労と激励を申し上げる。」と記載した。イ・ジェミョン(李在明)京畿道知事は、インスタグラムに「アフガニスタン人を歓迎します」というタイトルの記事をキャプチャした写真を掲載した。

しかし、これら候補者が掲載した文の内容を見ると、複雑な本音がうかがえる。まず、アフガン人の難民認定などに対する立場は全くない。その代わり、当分の間、アフガン功労者の居住地となる忠清北道鎮川の住民に謝意を表した。治安への懸念に対する同調もあった。

韓国が先進国に成長しただけに、責任ある姿を見せなければならないとしながらも、国民の「治安懸念」を念頭に置いている姿もあった。

与党関係者は「国民情緒法上、難民問題については大統領候補者が先に話すことができない特徴がある」とし「大統領候補者が立場を提示した場合、政府が方向を決めるのに負担になりかねない」と慎重に立場を明らかにした。

韓国政府も追加の難民受け入れなどについては立場を明らかにしていない。今月23日、大統領府のソ・フン国家安保室長は「(アフガン難民受け入れは)国民の反応を考慮し総合的に判断しなければならず、大変複雑で慎重な問題」と線を引いた。その後も大統領府関係者らは、アフガン人の追加受け入れや難民認定など事の問題については「法務部の問題」と一貫している。

アフガン人難民の受け入れについては、正義党だけが主張している状態である。正義党大統領候補のイ・ジョンミ前代表は、「政府はきょう入国したアフガン人を「特別功労者」と強調し、功労のない通常の難民と区別した」とし「普通の難民に対しても、特別な対策が必要だ」と促しした。

一方、アフガン特別功労者の国内移送に激しく反対するケースもある。チョ・ギョンテ国民の力議員は「連れて来るという約400人の中に、タリバンと関係のある人物がいない確信できるのか」と述べた。
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