文在寅 韓国大統領は、南北関係について「沈黙」したままである(画像提供:wowkorea)
文在寅 韓国大統領は、南北関係について「沈黙」したままである(画像提供:wowkorea)
「朝鮮半島平和プロセスの再稼働」は、ムン・ジェイン(文在寅)韓国大統領の任期末における “宿願”である。対話と外交的努力を通じて終戦宣言をし、平和協定を締結することで、結局 恒久的平和体制を築こうということである。

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文大統領は機会のあるごとに、朝鮮半島平和プロセスの再稼働に対する意志を明らかにしてきた。また 海外巡訪の時ごとに、各国の首脳たちから このことに対する支持を引き出してきた。

しかし先月27日 青瓦台(韓国大統領府)が「南北通信連絡線の復旧」を発表した後、文大統領はこのことについて何の言及もしていない。青瓦台は会見で「文大統領とキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記が親書を交換することで、南北通信連絡線 復旧の合意に至った」と伝えている。しかし この日の会見では、このことに対する文大統領の発言は紹介されなかった。

南北通信連絡線の復旧後に開かれた首席・補佐官会議でも、国務会議でも、外部の公式行事でも、南北関係に関する言及はないままだ。その後も 青瓦台の参謀たちは、文大統領の発言を伝えていない。ただ 参謀たちはラジオ番組などで「南北通信線の復旧」「実務級のTV会議」「南北首脳間のホットラインの復旧」「南北首脳会談」へと順につづく “架け橋構想”を伝えただけである。

南北通信連絡線が復旧した後の今月1日、キム・ヨジョン(金与正)朝鮮労働党第1副部長が米韓合同軍事演習の中止を求めた時も、その後 キム副部長が米韓演習の開始に反発する談話文を公開した時も、去る11日 キム・ヨンチョル(金英哲)朝鮮労働党統一戦線部長が露骨な安保脅威を意味する談話文を公開した時も、そして通信連絡線が途絶えた時も、文大統領は何の言及もしないままである。

このように文大統領が南北関係に対する言及をしないことについて、韓国政府の高位関係者は「南北通信連絡線の復旧は 南北双方の発表文をみると、南北当局の調整により成されたものと推測できる」とし「すでに合意した内容以外に、文大統領が独自に関連状況を語ることはできないのだろう」と語った。

しかし 文大統領は毎年「光復節」(8月15日)には、南北関係改善に対する意志を伝えてきたことから、今月15日の祝辞では 米韓演習開始により再び心配される朝鮮半島情勢に対する文大統領の発言が出る可能性は高い。

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