韓国国家情報院、「金正恩氏、健康に異常はないと判断…連絡回線の復旧は金氏が要請」(画像提供:wowkorea)
韓国国家情報院、「金正恩氏、健康に異常はないと判断…連絡回線の復旧は金氏が要請」(画像提供:wowkorea)
韓国の情報機関である国家情報院(国情院)は3日、最近、南北通信連絡回線の復旧をめぐり、「キム・ジョンウン(金正恩)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の要請」と説明した。

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 国情院はこの日、国会情報委員会の全体会議で「南北が通信連絡回線を通じて、毎日2回定期的に連絡している」とし、このように述べたと、複数の議員が明らかにした。

 国情院は北朝鮮が通信連絡回線の復旧を求めたことについて、「4月から南北首脳間で2回にわたり親書交換を行い、南北間の信頼回復と関係改善の意志を確認した」とし、「板門店宣言の履行条件を模索するための目的もあるのではないか」と述べた。

 さらに「北朝鮮は5月の米韓首脳会談以降、米韓当局間の緊密な対北政策調整の結果を注視し、韓国政府が今後の米朝関係再開のために役割を果たすことを期待した側面もある」と説明した。

 国情院は、北朝鮮が米朝協議の前提条件として鉱物輸出許可、精製油輸入許可、生活必需品輸入許可を要求していることを明らかにした。生活必需品には平壌上流層のための配給品である洋酒と洋服も含まれると、「国民の力」のハ・テギョン議員は説明した。

 また、国情院は南北首脳会談の可能性について、「こちらでは提案していない」と述べた。南北が板門店共同連絡事務所の設置を進めているという一部報道についても、「そんな事実はない」と一蹴した。

 キム・ヨジョン(金与正)労働党第1副部長が最近、米韓合同軍事演習に関連して談話を発表したことについては、「北朝鮮が根本問題としている米韓合同軍事演習について、北朝鮮の立場を改めて強調したもの」と話した。

 「米韓が連合訓練を中断すれば、南北関係に対して、それ相応の措置を図るという意志を表明したものの」とし、「北朝鮮は米韓間協議と韓国側の対応を注視し、次の行動を取るだろう」と見通した。

 国情院は最近、金正恩委員長が公開席上で後頭部にばんそうこうを貼ったことで、健康異常説がうわさされたことについて、「ばんそうこうは数日で取り除かれ、傷跡はなかった」とし、「軽い足取りと深々と腰を曲げてあいさつする場面を見ると、健康異常の兆候はないようだ」と述べた。
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