「食べたチキンが配達された」虚偽配信のユーチューバーが裁判行き…検察「謝罪動画も収益に」＝韓国

YouTubeの再生回数を増やすため、有名ファーストフード店のモクバン（食べる映像）コンテンツを操作し配信した韓国のユーチューバーたちが裁判にかけられる。

　先月30日、スウォン（水原）地検によると、ユーチューバーAら2人が情報通信網利用促進および情報保護等に関する法律違反（名誉棄損）と業務妨害容疑で在宅起訴された。

　Aはチャンネル登録者数100万人を超えるユーチューバーで、昨年6月末、YouTubeライブを配信し知人宅にピザとチキンをデリバリー注文した。

　Aは商品を受け取った後、デリバリー店に電話で抗議する演出をおこない、その店舗オーナーに扮した知人Bが不親切な態度で応対するなど、それらの場面をそのまま配信した。

　検察は「彼らの操作配信はフランチャイズ企業に恨みがあったり、他の競争企業を支援するためではなく、単に自分たちのYouTube再生回数を増やすためのものだった」とし、「YouTubeは再生回数が収益と直結しているため、操作発覚後の謝罪動画さえ多くの再生回数を生み出し、再収益が創出される場合が多い」と指摘。

　実際にAが該当企業の抗議を受け掲載した謝罪映像は再生回数700万回を記録し、昨年の韓国内における再生回数が最も多い映像10位圏内に入ったと検察は説明している。

　検察は「計画的な虚偽映像は被害者に深刻な被害を与える。今後、厳正で徹底した対処をおこなっていく」と付け加えた。