米韓首脳会談の共同声明に「板門店宣言」が盛り込まれる可能性も

ジョー・バイデン米大統領とムン・ジェイン（文在寅）韓国大統領は今月21日（現地時間）、米韓首脳会談後に発表される共同声明において、南北首脳会談の合意文である　“パンムンジョム（板門店）宣言”も盛り込まれることが伝えられた。バイデン政権が「南北間の合意を尊重する」という次元のものだと解釈される。

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今回の米韓首脳会談において「対北政策が、どの程度のレベルまで論議されるか」が、大きな関心事となっている。ドナルド・トランプ前米大統領とキム・ジョンウン（金正恩）北朝鮮労働党総書記による「シンガポール宣言」などを含め、主要な合意事項が バイデン政権以前のトランプ政権時の成果であるためだ。

最近 バイデン政権の内外で「（米朝首脳による）“シンガポール宣言”を継承する」という言及が出ていることから、このことに対する可能性が高まっている状況である。さらに 文大統領とキム総書記が2018年4月に行なった “板門店宣言”まで含まれることが伝えられたことで、バイデン政権における「米朝対話のスタートライン」が多少 早まったものとみられる。

青瓦台（韓国大統領府）の高位関係者は「米国による対北政策の検討に、韓国がかなり寄与したのではないか」とし「南北関係に対する尊重と認定の証として、板門店宣言が盛り込まれる可能性がある。米朝間の合意だけでなく、南北間の合意も全て尊重するという意味だ」と伝えた。