アシアナ航空はこれまで約20年間、米プラット・アンド・ホイットニーにエンジン整備を任せてきたが、契約満了に伴い入札を実施し、今回新たに大韓航空が選出された。
韓国の航空会社間では最大規模の整備契約となる。大韓航空はキョンギド(京畿道)プチョン(富川)市にあるエンジン整備工場で今月から5年間、アシアナ航空の「PW4090」エンジン22台の整備を手掛ける。
大韓航空が担当するエンジン整備には、一定期間使用した後に必ず行わなければならない完全分解整備と、故障発生時の修理が含まれる。
大韓航空は「PW4090」のエンジン整備を行う一方で両社間の技術協議体を結成し、エンジン運用や整備に関する技術提携、協力を進める。これにより、韓国企業のメンテナンス分野における技術力を高めると同時に、約20年間海外に依存してきた「PW4090」エンジンの整備を韓国で行なえるようにし、外貨流出を防止し雇用の安定性を高めたい考えだ。
またエンジンだけでなく航空機整備を含む多様な技術分野で、両社の共存に向けた課題の発掘にも取り組んでいく。
大韓航空の富川エンジン整備工場は、韓国唯一の民間航空機エンジン整備専門施設だ。1976年に「ボーイングB707」エンジンの重整備を手掛けたのを皮切りに、これまで約4600台の自社航空機のエンジン整備を行ってきた。
2004年からは、米ゼネラルエレクトリック(GM)やプラット・アンド・ホイットニーなどの海外メーカーから約190台に上る航空他社のエンジン整備も受注している。さらに大韓航空は2016年、インチョン(仁川)市にアジア最大規模の航空エンジンテスト施設を設け、エンジンに対する整備技術の発展に努めている。
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