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「板門店宣言」から3年 今年は政府記念行事開催の予定なし=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)による初の南北首脳会談から27日で丸3年を迎えるが、韓国政府主催の記念行事は行われないことが26日分かった。 代わりに李仁栄(イ・イニョン)統一部長官が民間団体主催の関連行事に出席し、メッセージを伝える予定だ。 統一部によると、李氏は27日に民間団体の民族和解協力汎国民協議会と韓国宗教人平和会議、市民社会団体連帯会議が京義線の南北出入事務所で共催する記念行事に出席する。 李氏は南北首脳会談で署名された「板門店宣言」の歴史的意義を評価し、南北首脳が合意した約束の履行に向けた意志を改めて示すとみられる。 同日、李氏は2007年に南北列車の試験運行が行われた江原道高城郡の東海北部線最北端の駅、猪津駅を訪れ、「猪津駅統一行き平和列車体験場」のオープンイベントに出席する。 統一部は、今年政府主催の記念行事を行わない背景について、新型コロナウイルスの感染拡大で大規模な対面行事の開催が難しいためだと説明した。 同部の李種珠(イ・ジョンジュ)報道官は26日の定例会見で「(民間レベルの)このような行事を通じても板門店宣言の意味を振り返り、南北間の合意を実践する意志を固めるきっかけが十分に準備されていると考える」と述べた。 だが、北朝鮮は韓国からの南北交流の提案に一切応じておらず、先月には金正恩氏の妹の金与正(キム・ヨジョン)党副部長が文大統領を露骨に非難する談話を出し、弾道ミサイルを発射するなど南北関係が冷え込んでいることとも無関係ではないとみられる。 統一部は板門店宣言1周年の19年4月には板門店の韓国側地域の会談場所でイベント「平和のパフォーマンス」を開催。2周年の昨年4月にも統一部と国土交通部の主催で政府や自治体、関連団体トップなど約150人が出席し、猪津駅で「東海北部線(江陵~高城区間)推進記念式」を開いた。