ソウル市、北朝鮮への食糧支援に予算10億ウォン編成…野党議員「血税の無駄遣い」(画像提供:wowkorea)
ソウル市、北朝鮮への食糧支援に予算10億ウォン編成…野党議員「血税の無駄遣い」(画像提供:wowkorea)
ソウル市が今年、北朝鮮の脆弱階層への食糧支援のため予算10億ウォン(約9600万円)を新規編成したことがわかった。

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南北関係改善の兆しが見えず、北朝鮮が支援を拒否している状況で、対北朝鮮予算を新たに編成したのは不適切だとの指摘が出ている。

29日ソウル市がイ・ジョンベ「国民の力」議員室に提出した資料によると、ソウル市の今年の対北朝鮮関連予算は約92億5400万ウォンだ。このうち10億ウォンを北朝鮮の脆弱階層への食糧支援などの栄養改善に編成する。

ソウル市は対北朝鮮制裁・新型コロナウイルス・自然災害などの三重苦に遭っている北朝鮮の乳幼児などの脆弱階層を支援すると、推進の背景を説明した。国際機関や民間団体と協力し、4~9月の北朝鮮のいわゆる「春窮期」に栄養改善を支援する計画だ。

しかし昨年9月に黄海上で韓国公務員が射殺された事件以後、人道的な対北朝鮮支援も中断された状況だ。キム・ジョンウン(金正恩)国務委員長(朝鮮労働党総書記)も昨年8月に外部物資の支援を受けないと明らかにした。

ソウル市の対北朝鮮予算は2016年の約6億ウォンから2017年19億ウォン、2018年73億ウォン、2019年111億ウォン、2020年は120億ウォンに増加した。ムン・ジェイン(文在寅)政府発足以降、増加を続けている。

今年ソウル市は食糧支援のほかにテドンガン(大同江)の水質改善協力に10億ウォン、ピョンヤン(平壌)で開催される国際スポーツ大会に16億ウォンなどを編成した。

イ議員は、「南北関係がふさがった状況でソウル市民の血税により挑発をやめない北朝鮮支援を続けることは深刻な問題」だとし、「対北朝鮮支援よりは新型コロナウイルスで困難に遭っている人びとの支援に焦点を合わせるべきだ」と指摘した。
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