短編アニメ「風に乗る」(米ピクサーのフェイスブックより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
短編アニメ「風に乗る」(米ピクサーのフェイスブックより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ロサンゼルス聯合ニュース】米ピクサー・アニメーション・スタジオが、米国内でアジア系住民に対する憎悪犯罪が広まっていることを受け、アジア系米国人社会との連帯に向け韓国のおばあさんと孫が登場する短編アニメーション「風に乗る」を無料で公開した。

 同社はこのほどフェイスブックに掲載した声明を通じ、アジア系に対するいかなる形のヘイト行為にも対抗し、アジア人とアジア系米国人のコミュニティーと連帯しているとし、社会の包容力を高めるためにアジア系のキャラクターが登場する短編アニメを広めることにしたと説明。動画投稿サイト「ユーチューブ」に「風に乗る」と、フィリピン系の親子が登場する短編アニメ「宙を舞う」の2作品を無料で公開した。

 「風に乗る」は地上につながる小さな穴がある深い地下洞窟から、おばあさんの犠牲で孫が脱出に成功するという架空の物語を描いた。米国系韓国人2世のエドウィン・チャン監督が脚本と演出を手掛けた。朝鮮戦争後に4人の子どもを育てながら米国に移住した祖母の犠牲と愛をたたえるために作品を作り上げた。

 チャン監督はツイッターを通じ「アジア系、特に年配者に対する攻撃が相次いでいる時期にアジア系米国人に対する支持を示すためにユーチューブに公開した」とし、憎悪犯罪反対とアジア系への支持にさらに多くの共感が得られることを望むとの思いを明らかにした。


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