合同参謀本部(合参)の17日のメディア発表によると、脱北者と推定される男性は、潜水服と水かきを着用し、海から脱北してきたという。泳いで韓国側の統一展望台付近まで来たということだ。その後、海岸に上がり、海岸鉄柵下の排水路を通過したものと推定された。
昨年7月、カンファド(江華島)で発生した脱北者が再び北朝鮮に戻った事件の時も鉄柵下の排水路から脱出して北朝鮮へと渡っていた。
今回も、韓国軍は当該男性が海岸に上がるまでわからなかったという。16日の午前4時20分ごろ、道路に沿って北から南に移動していた当該男性を民間人統制線(民統線)検問所の監視カメラで確認した。
その時にようやく民統線内の不明人員を識別して、作戦手続きによって兵力を投入し、民統線の北方で午前7時20分に捕まえた。GOP(最前線の観測所)の鉄柵から民統線の検問所までの距離は約5キロで、対北朝鮮警戒システムへの指摘が繰り返されたものと見られる。
実際、合同参謀と地上作戦司令部が、当該部隊の海岸警戒作戦と警戒施設物の管理について確認した結果、問題があった。当該男性が海岸に上ってきた後、韓国軍の監査装備に何度も捕捉されたが、適切な措置が取られなかったのだ。その上、排水路の遮断施設も一部が毀損しており、十分に管理されていなかったものと確認された。
今回の事件について、国会国防委員会の与野党議員らは全員、これを‘警戒の失敗’と規定し、叱責した。これに対して徐長官は「長官として国民に失望を与えた点に対し、申し訳ないと申し上げる」とし「そのようなことは再発しないような努力を現場、中間指揮官、軍首脳部はしているのだが、足りない部分があった」と述べた。
徐長官によると、この男性は民間人と把握され、潮流などを利用して10キロほどを6時間かけて泳いできた。パク・ジョンファン合同参謀作戦本部長はこの日、国会で「海岸監視と警戒作戦に明らかな過ちがあった」とし「合同参謀と地上作戦司令部は合同現場調査に続き、後続措置をする予定」と明らかにした。
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