韓国統一部によると、離散家族情報統合システムに登録された離散家族再会の申請者のうち、昨年に3342人が死亡した。今年1月には298人が亡くなり、存命者は4万9154人となっている。
離散家族の高齢化は進行している。今年1月末時点で90歳以上は1万4191人(28.9%)、80代は1万8876人(38.4%)、70代は9312人(18.9%)と全体の86.2%が70代以上となった。100歳以上は580人と推定される。
離散家族の再会行事は冷え込んでいる南北関係に加え、新型コロナウイルス感染拡大も足かせとなっている。北朝鮮はウイルスの流入を防ぐため、昨年1月から国境を閉鎖している。
韓国の李仁栄(イ・イニョン)統一部長官は映像を通じた離散家族の面会を推進する一方、新型コロナウイルス感染が収束すれば再会行事の開催を進める考えだ。映像再会を行う会場の改修・補修作業を終えたほか、北朝鮮が応じる場合、北朝鮮に送るモニターやビデオカメラなどを対北朝鮮制裁の対象から除外するよう求め、承認を受けている。
毎年、旧正月(今年は12日)に離散家族らが南北軍事境界線に近い韓国北西部の臨津閣で実施していた祭礼も今年は新型コロナウイルスの影響で非対面で行われる。
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