2019年9月、「離散家族の日」記念式の様子(画像提供:wowkorea)
2019年9月、「離散家族の日」記念式の様子(画像提供:wowkorea)
韓国では今日(11日) 民族最大名節である「旧正月」を明日に控えているが、離散家族の再会は次の機会を待たねばならない状況である。膠着した南北関係と新型コロナウイルス感染症事態により 再会の道は遮られてしまった中、離散家族たちは 今回の名節も「会いたい思い」だけを抱くことになった。

去る2018年 南北関係が和解のムードになったことで、離散家族たちは故郷訪問と再会行事への期待に胸を膨らませていた。しかし 米朝非核化協議が決裂し 南北関係も小康状態に陥った中、離散家族たちの願いは実現されなかった。

これらのことに加えて 昨年には新型コロナ事態が悪化したことで、離散家族の再会の道は一層 塞がれてしまった。南北関係とは別途に時折 行われていた民間次元の再会も、うまくいかない現状である。

韓国統一部(省)の「離散家族交流現況」資料によると、昨年 公式集計された当局・民間次元の離散家族の再会は、1件もなされなかった。民間次元の書信交換だけが4件なされただけである。

2019年には 民間次元で1件の再会と14件の書信交換がなされたこととは対照的である。新型コロナによる北朝鮮の国境閉鎖で、北朝鮮内の移動も困難な状況である。

統一部の関係者は、新型コロナ事態以降 離散家族の再会が「非常に制限的になった」と語った。

しかし 時間は離散家族を味方してくれない。昨年だけでも3314人の離散家族が故郷を夢見て この世を去っている。生存している離散家族のうち、70歳以上の高齢者の割合は84%に達している。現在 韓国の離散家族は4万9452人となり、5万人を下回った。

このことに関して韓国政府は、“TV再会”を離散家族の再会問題の突破口として提示している。新型コロナ事態だけでなく、高齢化により移動の不自由な方々が増えていることに対する解決策として、非対面での再会を推進するということである。

Copyrights(C) News1 wowkorea.jp 96