秋夕(中秋節)を控えた昨年9月下旬、閑散とした様子の青果市場(資料写真)=(聯合ニュース)
秋夕(中秋節)を控えた昨年9月下旬、閑散とした様子の青果市場(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の海洋水産部と農林畜産食品部は7日、新型コロナウイルス感染拡大のあおりで苦境にある農畜水産業界を支援するため、旧正月(今年は2月12日)に合わせた農畜水産品の贈り物の上限金額を現行の2倍に引き上げるよう国民権益委員会に要請した。 文成赫(ムン・ソンヒョク)海洋水産部長官と金ヒョン秀(キム・ヒョンス)農林畜産食品部長官はこの日、全賢姫(チョン・ヒョンヒ)国民権益委員会委員長と面会。 汚職根絶に向けた「不正請託および金品など授受の禁止に関する法律」に基づき、現在は上限額が10万ウォン(約9500円)となっている公務員らへの農畜水産品・加工品の贈り物について、旧正月の期間に限り上限額を一時的に20万ウォンに上げるよう求めた。 両長官は、昨年の外食の減少や学校給食の中断などで消費が減り、農畜水産業界が困窮している状況を説明。特に、リンゴやナシ、牛肉、アワビなどは旧正月の消費に大きく依存しており、新型コロナの流行を受けた帰省控えなどで消費が減れば農業や漁業従事者の打撃がさらに大きくなりかねないと訴えた。 これに対し、全氏は「慎重に検討する」と応じた。「農業・漁業従事者が直面している経済的危機の克服に向けた対策づくりの必要性には共感する」としながらも、上限額の引き上げを汚職根絶への意欲の低下と見なす否定的な世論なども考慮する必要があると指摘した。
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