民間シンクタンク、峨山政策研究院で講演を行うビーガン氏=10日、ソウル(聯合ニュース)
民間シンクタンク、峨山政策研究院で講演を行うビーガン氏=10日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国を訪問中のビーガン米国務副長官(北朝鮮担当特別代表)は11日、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官が開いた夕食会に出席し、公式日程を終えた。 夕食会には米国側からハリス駐韓米大使、アレックス・ウォン北朝鮮担当特別副代表、国家安全保障会議(NSC)のフッカー朝鮮部長などが、韓国外交部からは李度勲(イ・ドフン)朝鮮半島平和交渉本部、金健(キム・ゴン)次官補、高ユン周(コ・ユンジュ)北米局長が出席した。 外交部は8日に韓国入りしたビーガン氏のために、9日から3夜連続で夕食会を開いた。 来年、米国で新政権が発足すれば現在のポストから外れる見通しのビーガン氏に対し、過度な対応との見方もあるものの、これまで同氏が韓米関係の発展のために果たした役割を韓国政府がそれだけ高く評価しているためとみることができる。 特にビーガン氏が朝鮮半島問題に特別な関心を持ち、誠意を持って努力してきたという点において、多くの政府当局者が感謝していることが分かった。 康氏もこの日の夕食会で謝意を伝え、韓米関係に対する関心と支持を要請したという。 韓国滞在中、ビーガン氏は北朝鮮核問題を巡る交渉を振り返り、北朝鮮に向け事実上最後となるメッセージを出した。  ビーガン氏は前日、民間シンクタンク、峨山政策研究院で行った講演で、朝鮮半島の恒久的な平和体制構築という内容が盛り込まれた2018年6月の米朝首脳会談でのシンガポール合意について、今も有効との考えを示し、北朝鮮に対し対話の場に戻るよう呼びかけた。 ビーガン氏は18年8月に北朝鮮担当特別代表に就任してからこれまでについて、さらに多くのことを実現できる可能性があったにもかかわらず、それができずに残念だなどと振り返った。 同氏は12日午前、ソウル近郊にある在韓米軍の烏山空軍基地から専用機で帰国する。
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