セウォル号「社会的惨事真相究明法改正案」通過=韓国(画像提供:wowkorea)
セウォル号「社会的惨事真相究明法改正案」通過=韓国(画像提供:wowkorea)
セウォル号惨事特別調査委員会の活動期間の延長を切願した遺族が9日「社会的惨事真相究明法(社会的惨事の真相究明と安全社会の建設などのための特別法)」改正案の国会本会議通過を一斉に歓呼した。

パク・チュミ の最新ニュースまとめ

社会的惨事真相究明法はこの日午後7時頃、在席240人、賛成176人、反対10人、棄権54人で、通常国会最後の本会議閉会直前可決された。

これに遺族は午後7時30分、国会本庁前の広場で社会的惨事真相究明法通過を祝う記者会見を開き 「いよいよ我々が望む、我々が目指す真相究明が別の第一歩を踏み出した」と所感を明らかにした。

社会的惨事真相究明法は10日、終了予定だった特別調査委員会の活動期限を1年6か月ほど延長することが主旨だ。

遺族の父兄であるチャン・フン「セウォル号」惨事家族協議会運営委員長は「今日、社会的惨事真相究明法改正案が通過となって、私たちの家族は嬉しくもありますが、やるべきことが多くなった」とし「政府で社会的惨事の真相究明調査に積極的に協力する姿勢ではなく調査ができていない」と述べた。

続いて「国会は、特に与党は、社会的惨事真相究明が、どのように調査を進めていくのか必ず管理をしていってほしい」とし「政府と大統領府、国家情報院、諸島調査に積極的に協力しなければならない。そうでなければ、期間が30年かかっても調査をすることができない」と訴えた。

また、「悔しい死から解放しようというのに、なぜ反対票が出てくるのか」とし「反対票を投じた議員を全部覚えておく」と声を高めた。

パク・スンリョル4・16連帯(4月16日の約束国民連帯)共同代表は「権限を強化し、調査期間を延長した社会的惨事真相究明法が正しくおこなわれるか監視することは市民の役割」と「真相が究明されて責任者が処罰される正義感のある平和な世界を作ることができるようになったら良いだろう」とした。

共に民主党、社会的惨事対策タスクフォース(TF)団長であるチョン・ヘチョル議員と改正案を代表発議したパク・チュミン議員など社会的惨事真相究明法処理を進めてきた国会議員らも会見に参加した。

チョン・ヘチョル議員は「(活動期間が)延長されたが、その過程で報告を怠らず真相究明に一歩近づくことができようになったら良いだろう」と話した。パク・チュミン議員は「政府が積極的に協力し、社会的惨事真相究明法が正しく活動できるように党レベルで努力をするというイ・ナギョン代表の約束が守られることができるよう取りまとめること」とした。

パク・ビョンソク国会議長も座り込みの場で「真相が明らかになり、真実を残すことができることを願っている」とし「最後まで関心を持つ」とした。

一方、社会的惨事真相究明法改正案はこの日、国民の力が民主党との協議の末、フィリバスター(合法的議事進行妨害)の申請立場を撤回し、午後7時頃本会議に上がることになった。

改正案は10日、終了予定だった特別調査委員会の活動期間を延長する内容で、社会的惨事真相究明活動期限を1年6か月延長し、報告書作成期限3か月を別途設け、6か月ごとに国会で義務的に活動内容を報告するようにした。
Copyrights(C) News1 wowkorea.jp 78