アンソニー・ブリンケン元米国務副長官(画像提供:wowkorea)
アンソニー・ブリンケン元米国務副長官(画像提供:wowkorea)
ジョー・バイデン米政府の発足による新たな米国の「対北接近方法」に合わせて、韓国の「役割」も変化するという見方が出ている中、韓国の外交安保ラインが交代される可能性が取りざたされている。

キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ

バイデン氏は、国務長官にアンソニー・ブリンケン元米国務副長官、国家安保補佐官にジェイク・サリバン 元副大統領 国家安保補佐官を使命した。

ブリンケン氏は、30年近く議会と国務省、ホワイトハウスを行き来してきた「ベテラン」である。また“トップダウン”を好むドナルド・トランプ大統領とは違い、“多国間”の“段階的”実務の会談を経ることを好むとされている。

加えて 北核問題においては、断固とした原則を強調することで知られている。去る9月 米CBS放送とのインタビューで「北朝鮮を交渉のテーブルに出て来させるために、本当の意味での対北経済圧力を築かなければならない」とし「同盟国と協力し、中国を圧迫しなければならない」として、北朝鮮への経済圧力に乗り出す必要性について言及している。

このことから次期米政府は、多国間次元の対北圧力を通じて北朝鮮を交渉のテーブルに引っ張って来るという基調のもと、北朝鮮側の動きにしがたって段階的に対話を引き出すものとみられる。実際 ブリンケン氏らはバイデン氏と共に、イランとの核交渉を妥結させている。核凍結の代価として段階的に経済制裁を解除するという方法である。

このことにより、トランプ大統領とキム・ジョンウン(金正恩)北朝鮮国務委員長との間の仲裁をしていた韓国による“朝鮮半島平和プロセス”の推進方法の「変化」も避けられなくなった。

新たな米政府に合わせて、彼らと新たに朝鮮半島戦略を取り組んでいけるよう、カン・ギョンファ(康京和)外相などの外交安保ラインが交代する可能性もあるという見方が出ている。

しかし 韓国の政府系シンクタンク“統一研究院”のホン・ミン北朝鮮研究室長は「バイデン政府の立場を反映して、朝鮮半島平和プロセスの設計図を新たに作らなければならない」としながらも「バイデン政府による対北政策がまだはっきりしていない中、人的交代だけをすることは望ましくない」と語った。

Copyrights(C) News1 wowkorea.jp 96