2016年の大統領選が終わった直後、北朝鮮はバラク・オバマ行政府による対北政策(戦略的忍耐)は「失敗」に終わったとして、米国の態度の転換を求めた。
その後 米国は北朝鮮との「対話」に乗り出し、前例にないほどの首脳会談が続いた。このように北朝鮮は、米国との「対話」に対する関心は強い。
そのような北朝鮮は、今 「時」を待っているとみるのが妥当である。米国からの「ジェスチャー」が送られてくるのを待っているということである。
北朝鮮について長年 研究している専門家は「彼ら(北朝鮮)は、外部に対して“先に”アクションを起こす可能性は高くない」とみている。「むしろ 外部が自分たちに“先に”アクションを起こすだろうという自信をもっているようだ」と語った。
過去をみると、これは間違ったことではない。北朝鮮が自ら何かについて「対話しよう」と持ち掛けたことがあっただろうか?何かについて話をしなければならない状況を作ったことは多い。同じことのようだが、実は「主語」が違うという大きな「違い」がある。
北朝鮮は、ドナルド・トランプ行政府との対話で、実質的に得たものはほどんどない。誰よりも「ディール」にこだわったトランプ大統領であったが、結果は「あじけない」ものであった。
北朝鮮は、前例にないほど「対話」に乗り出したにもかかわらず、得たものはあまりなかった状態で、再び動き出すのに「ためらう」のは、もっともなことである。
どちらにしても北朝鮮は、来年1月の党大会を開くまで、対外的な動きに乗り出さない考えであるとみられる。
また 米民主党は、伝統的に北朝鮮との関係に対するノウハウと認知のある政党である。更にバイデン当選者は上院の外交委員長、副大統領を経て、来年大統領になる「老将」である。北朝鮮が「早まる」理由はひとつもない。
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