中国、10月の“輸出増加率”11.4%…「19か月ぶりの最高値」

先月（10月）の中国の輸出は、前年同期対比で11.4%増加したと、中国海関総署（税関）が7日 伝えた。これは19か月ぶりの最も高い増加率で、ロイター通信による展望値（9.3%）を大きく上回っている。

英国経済紙のフィナンシャルタイムズ（FT） は、中国の輸出がこのように増加した背景には、中国製の医療用品と電子製品に対する海外の需要があったためだと、8日（現地時間）報道した。

しかし このような増加の勢いは、長くは続かないとみられている。中国と取引している国々が、新型コロナウイルス感染症の再拡散の影響を受けているためである。

オランダの銀行”ING”のチーフ・エコノミストは「中国は、市場の経済状況に対して依然として脆弱だ。ヨーロッパと米国に新型コロナが再び拡散し、また 一部で封鎖措置がとられるかもしれないため、商品需要と中国の輸出にも影響を与えるだろう」と診断した。