1994年から2012年に5069件だった難民申請件数は2013年に難民法の施行を受けて大幅に増加。13年に1574件、17年に9942件、18年に1万6173件と6年連続で増えたが、19年は1万5452件に減った。
今年1~8月は5896件で、前年同期比36.5%減となっている。新型コロナウイルスの感染が拡大した1~4月は毎月約1000件、再拡大した7~8月にも月平均約300件の申請があった。
難民支援団体の関係者は「航空便がなくなり、母国に帰れなくなった人の多くが難民申請をした」として、「宗教的な理由や政治的な発言などで、帰国したら処罰を受けることを恐れて亡命を申請した人も相当いる」と述べた。
一方、1~8月に難民の審査対象になった4019人のうち、約1%にあたる41人のみが難民として認められ、123人は「人道的滞在許可」を受けた。人道的滞在許可は難民としては認められないが、拷問など非人道的な理由で生命や自由などを脅かされる可能性がある人に出される。
難民認定率と人道的滞在許可率を合わせた難民保護率は4.1%となり、過去最低となった。これまで最低だった19年の6.1%に比べ2ポイント低い。韓国移民財団のキム・ドギュン理事長は「虚偽の難民申請者の増加や審査基準の強化のため」として、「昨年、難民申請を代行する外国人のブローカーも現れ問題になったため、審査も厳しくなったと思う」と説明した。
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