「ゲームオリンピックを作ってみよう」…20年前eスポーツ市場を予見したイ・ゴンヒの眼識=韓国(画像提供:wowkorea)
「ゲームオリンピックを作ってみよう」…20年前eスポーツ市場を予見したイ・ゴンヒの眼識=韓国(画像提供:wowkorea)
「20年前、サムスンが現在のeスポーツ産業の土台を用意したと見ても過言ではないです。」

eスポーツ界の巨匠であり、20年前にサムスンのプロゲーム団司令塔を務めたジョン・スヨン前監督は、サムスン電子の故イ・ゴンヒ会長を思い浮かべながら、このように話した。

2000年、サムスンのプロゲーム団である「サムスン電子カン」を導いた彼は、昨年eスポーツ専門人材養成所である「スポーツアカデミー(2sports academy)」を開設するほどeスポーツ産業に愛情を持って長い期間身を入れてきた。

ジョン前監督は「当時、サムスンは、ソフトウェアへの投資をたくさんした」、「『サムスンソフト』という場所でゲームを流通したりもした」と説明した。

◇20年前、ゲーム業界の先頭に立ったサムスン... 球団創立から大会開催まで

サムスン電子は、大企業の中で早くからゲームに目を向けた企業である。2000年代初頭には、ゲーム専門業者と2年間共同開発したオンラインゲーム「ドラゴンラジャー」を初め、約10個のオンラインゲームを開発した。

故イ・ゴンヒ会長は、国際オリンピック委員会(IOC)委員であった期間、eスポーツをオリンピック正式種目に採択するために努力したと言われている。1996年アトランタオリンピック期間中にIOC委員に選出されたイ・ゴンヒ会長は、2014年、急性心筋梗塞で入院した後、闘病中だった2017年にIOC委員職を自ら退いた。

サムスン電子は、2000年6月に「サムスン電子カン」という名前のeスポーツ球団を創設し、同年10月にはeスポーツ大会である「ワールドサイバーゲームズ(WCG)」を開催した。

ジョン前監督は 「イ・ゴンヒ会長がeスポーツをオリンピック正式種目にしようと尽力された」とし「結局、IOCで通過することはできなかったが、その時、故人が『それならゲームのオリンピックを作ってみよう』とICMというマーケティング会社を作って、eスポーツ大会『ワールドサイバーゲームズ(WCG)』を作った」と回想した。

ワールドサイバーゲームズは2000年にサムスン電子が主軸になって推進した世界初のグローバル総合eスポーツ大会で、当時アメリカ、中国、香港など14カ国200人余りの利用者がゲーム4種目で実力を競った。
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