徐旭(ソ・ウク)国防部長官(資料写真)=(聯合ニュース)
徐旭(ソ・ウク)国防部長官(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は7日、国会国防委員会による国政監査のための業務報告資料で、北朝鮮軍が黄海で先月22日に韓国の公務員男性を射殺した事件に関し、北朝鮮は韓国の世論を意識して状況管理を図っているとの見方を示した。その根拠として、韓国政府が事件の責任追及を要求した翌日に北朝鮮が通知文で遺憾を表明したことを挙げた。

 射殺事件後の北朝鮮軍の動向については、「特異動向は捉えられておらず、集中豪雨や台風の被害復旧に総力を挙げている」と説明。黄海道や江原道、咸鏡道に大規模な兵力と装備を投入し、朝鮮労働党創建記念日(10月10日)までの復旧に取り組んでいると伝えた。

 また、寧辺にある5メガワット原子炉は長期にわたり稼働を停止しており、豊渓里の核実験場周辺で特異な活動は捉えられていないと報告した。

 続けて、ミサイル関連施設内で人や車両の活動が続いているとし、党創建75周年記念の閲兵式(軍事パレード)などの行事の準備が仕上げ段階にあると伝えた。閲兵式に関し、どのような兵器が登場するのかについては言及しなかった。

 北朝鮮内部の動向については、「党・軍・民の『一心団結』を強調し、国の力量を総動員して水害復旧に総力を挙げている」としたほか、「(先月29日の)党政治局拡大会議を機に、新型コロナウイルス感染症の予防と国境封鎖を改めて強調した」と説明した。


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