過去10年間の韓国から北朝鮮への越境55人…そのうち29人は脱北者

過去10年間に韓国から北朝鮮へ越境した55人のうち25人が、再び韓国に戻っていたことが確認された。

6日、共に民主党チョン・ヘチョル議員室の過去10年間の「韓国国民の越北現況」資料によると、2010年から今年9月まで北朝鮮に越境した人は計55人だ。

このうち30人は北朝鮮に滞留しており、韓国に送還されたり自ら戻ってきた人は25人であることがわかった。再び韓国に戻ってきた25人は国家安保法、南北交流協力法違反などの疑いで司法処理されている。

また、過去10年間に北朝鮮に越境した55人のうち、29人は脱北者であることが確認された。

チョン議員が統一部（部は省に相当）から提出を受けた「脱北者の再越境」関連資料によると、統一部で北朝鮮メディアの報道などを通じて公式に確認されている北朝鮮への再越境者は計29人だ。非公式のものを含めると脱北者の再越境ははるかに多いとみられる。

統一部は、再越境した脱北者6人の場合、再越境事由として「定着が難しい」、「北朝鮮にいる家族に会いたくなった」など、さまざまな要因が複合的に作用しているものと推定している。

そして、「不適応脱北者の危機兆候を早期に発見し、迅速に介入する方向で制度を整備していく」と述べた。