アジアの1億6000万人が新型コロナのため、貧困層に追い込まれる(画像提供:wowkorea)
アジアの1億6000万人が新型コロナのため、貧困層に追い込まれる(画像提供:wowkorea)
アジアで1億6000万人に達する人口が、新型コロナウイルス感染症により、貧困層に追い込まれる可能性があると、アジア開発銀行(ADB)が警告した。

香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると15日、ADBはアジア諸国が新型コロナウイルスに対応して取った封鎖措置が、貧困層に拡大して国家間の不平等を深めると予想した。

ADBの澤田康幸チーフエコノミストは、過去15年間で、アジアが世界の国内総生産(GDP)に占める割合は4分の1から3分の1に高まり、貧困が減少傾向にあったが、新型コロナウイルスによって、状況が逆転したと診断した。

同氏は「アジア地域で1億6000万人が、貧困線(最低限の生活を維持するために必要な収入水準)以下に落ちるだろう」と見通した。これは貧困層を1人当たりの1日の勤労所得を3.2ドル(約340円)に設定した場合に算出された結果である。

続けて「新型コロナウイルスの長期化は、今年と来年、この地域における成長の見通しに最大の下方リスクとして残っている。ここに米中間の貿易・技術に関する緊張の高まりと各国の脆弱な財政状況が、また別のリスクを生むだろう」と懸念した。
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