「疾病管理本部」から「疾病管理庁」に取り換えられた看板=11日、清州(聯合ニュース)
「疾病管理本部」から「疾病管理庁」に取り換えられた看板=11日、清州(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の疾病管理庁は14日、中部の五松で庁に格上げされたことを記念する式典を開き、年内に新型コロナウイルスの国産治療薬確保、来年までに国産のワクチン確保との目標を掲げた。

 トップを務める鄭銀敬(チョン・ウンギョン)庁長は「厳しい時期に初代庁長に任じられ、重い使命感を感じる」として、「国民の信頼と期待に応じ、新型コロナウイルスの克服を最優先課題として推進する」と強調。「感染症から慢性疾患まで、国民の健康と安全全般を守る専門的かつ革新的な機関として成長させる」と表明した。

 同庁は保健福祉部所属の疾病管理本部から独立機関に格上げされ、12日に正式発足した。職員は907人から1476人に増員された。傘下には国立保健研究院や国立感染症研究所、国立検疫所などを置く。

 中央と地方自治体の疫学調査官を増員し、教育を強化するなど、新型コロナウイルスの感染拡大防止を最優先課題に掲げる。

 国立感染症研究所を新設し、年内に新型コロナウイルスの国産治療薬を確保し、来年までのワクチン開発を目指すなど、ワクチンの開発支援と感染症全般に関する研究開発システムを構築する。

 また、感染症だけではなく、慢性疾患や気候変動など日常の健康問題や希少疾患などについても予防・管理を強化する方針だ。


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