中央災難安全対策本部に出席した丁首相=13日、ソウル(聯合ニュース)
中央災難安全対策本部に出席した丁首相=13日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の丁世均(チョン・セギュン)首相は13日の中央災難(災害)安全対策本部の会議で、最高の第3段階に近い「2.5段階」に引き上げた首都圏での新型コロナウイルスの防疫対策「社会的距離の確保」のレベルを14日から27日までの2週間、第2段階に引き下げる方針を明らかにした。首都圏ではこの2週間、2.5段階の防疫措置が実施されていた。 散発的な感染が続くが、先月下旬に一時400人台を記録した1日あたりの新規感染者数が3日から11日連続で100人台にとどまるなど感染者数の増加ペースが弱まっているのに加え、自営業者らの経済的な打撃を踏まえた判断だ。 丁首相は「社会的な疲労度とともに、これまで確認された防疫措置の効果を踏まえもので、苦痛に耐えた国民に感謝する」と表明。「まだ1日あたりの感染者が2桁台になっておらず、4人に1人は感染経路が分かっていないが、防疫強化の効果が少しずつ表れている」と述べた。 ただ、秋夕(中秋節、今年は10月1日)連休中に感染が拡大する事態を防ぐため、同期間中の防疫を強化する方針を示した。丁首相は「連休期間が下半期の防疫の最大のヤマ場になる」として、「9月28日からの2週間を特別防疫期間に指定し、全国にわたり強力な防疫措置をあらかじめ準備する」と強調した。 その上で、連休期間中、一部のリゾート施設などに予約が集まっていることに言及し、「防疫強化の趣旨が台無しとなり、防疫に積極的に協力する多数の国民に虚脱感を与える」として、「今回の秋夕だけは移動の自粛に積極的に参加してほしい」と呼びかけた。
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