集団感染が発生したソウルのセブランス病院=(聯合ニュース)
集団感染が発生したソウルのセブランス病院=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は12日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から136人増え、計2万2055人になったと発表した。先月下旬に400人台まで急増した1日当たりの新規感染者数は、今月3日から10日連続で100人台を維持しているが、この日は前日(176人)に比べると40人減った。一方、死者は前日から5人増えて計355人、重症以上の患者は11人減の164人。 新規感染者数は先月14日に100人台に増加してから、30日連続で3桁となった。この日、感染が確認された136人のうち、市中感染が118人、海外からの入国者の感染が18人だった。検査数は1万6246件で、前日の1万9620件から3000件以上減った。 政府は感染者が多い首都圏に対し、防疫措置「社会的距離の確保」のレベルを最高の第3段階に近い「2.5段階」に引き上げて感染拡大防止に努めてきた。同措置の期限は13日で、政府は予定通り終了するか再延長するかを同日発表するとみられるが、防疫体制に負担がかからない1日当たりの新規感染者100人未満に達していないことから、難しい判断を迫られる。 新たに確認された市中感染者118人を地域別にみると、ソウル市が50人、京畿道が28人、仁川市が8人と、首都圏が86人を占めた。首都圏の感染者が2桁台にとどまったのは10日(98人)以来。首都圏以外では、大田市が7人、忠清南道が6人、釜山市が4人、大邱市、光州市、江原道がそれぞれ3人、慶尚北道と慶尚南道がそれぞれ2人、済州道と蔚山市が1人ずつ。 主な感染事例を見ると、集団感染が起こったソウル市の延世大付属セブランス病院での感染者が計23人に増えた。江原道・春川の大学病院では感染者が出たことから救急治療室が閉鎖されたほか、ソウル市内の大型病院で出産後の女性から陽性反応が出るなど大規模病院での感染が相次いだ。 これ以外に、光復節(日本による植民地支配からの解放記念日、8月15日)にソウル中心部で開かれた大規模集会関連、教会や物流センターでの集団感染に関係する感染者が出ている。 一方、海外からの入国者で新たに感染が分かった18人のうち、10人は空港や港湾での検疫で判明し、残りの8人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。 中央防疫対策本部は毎日午前に同0時時点の新型コロナ感染者数を発表している。
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