サムスン電子(コラージュ)=(聯合ニュース)
サムスン電子(コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】新型コロナウイルスの感染拡大以降、韓国株式市場の代表株であるサムスン電子株を売り続けてきた外国人投資家が、最近になって再び買い越しに転じている。 韓国取引所によると、7月1日から21日にかけ、韓国総合株価指数(KOSPI)を算出する有価証券市場で外国人投資家が最も多く買い越した銘柄はサムスン電子で、買い越し額は1兆653億ウォン(約950億円)に達した。 業種別に見ても、外国人は今月に入り、サムスン電子などのIT(情報技術)大型株が属する電気・電子業種(1兆2113億ウォン)を最も多く買っている。 外国人は、今年1~5月にはサムスン電子株を7兆1050億ウォンも売り越していたが、先月からは雰囲気が徐々に変わってきている。外国人は6月の1カ月間にサムスン電子株を4038億ウォン買い越し、今月に入っても買い続けている。 一方、これまで外国人の需要が集中していた銘柄では利益確定売りが行われている。 今月に入り、外国人が最も多く売り越した銘柄はSKバイオファームで、売り越し額は8351億ウォンと集計された。他にインターネット大手のネイバーやカカオ、サムスンバイオロジクスなども売り越し額上位の銘柄だった。非対面産業やバイオ産業の関連銘柄から半導体の大型株に、外国人の需給が移り始めていることになる。 金融・投資業界ではサムスン電子の株価回復への期待感も広がっている。 同社の株価は21日時点で年初に比べ0.9%下落した。非対面産業の代表銘柄であるネイバー(44.8%上昇)やカカオ(105.9%上昇)の株価上昇率と比べると、今年のサムスン電子の収益率はお粗末なレベルだ。 だが、同社の業績や投資家の需給改善の見通しなどを考慮すると、今後の株価上昇余力はむしろ大きいとの分析もある。 証券会社・ハナ金融投資のアナリストは「サムスン電子は今年7~9月期に利益への寄与が大きい半導体や(スマートフォンを中心とする)モバイル事業部門で成長を続ける見通しだ。これにより、株価も肯定的な流れを見せるだろう」と予測している。
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