読売新聞はこの日 日米韓協議の消息筋から引用したソウル発の記事で「韓国政府がビーガン副長官の訪韓を前に、北朝鮮の非核化問題に関する米国側の要求を北朝鮮に“水面下で伝達”したが、北朝鮮側がこれを拒否した」と伝えた。
この消息筋によると、韓国外交部(外務省に相当)のイ・ドフン朝鮮半島平和交渉本部長は先月の訪米時にビーガン副長官と会い「米朝首脳会談開催のために努力したほうがいい。韓国が仲介役を積極的に担う」とし、これに米国側は今月7日から9日のビーガン副長官の訪韓期間、パンムンジョム(板門店)で北朝鮮と接触するというシナリオを念頭におき、韓国側と米朝首脳会談開催条件を話し合っていた。
この過程で韓国側は「北朝鮮を説得してヨンビョン(寧辺)核施設に他の非核化措置を追加する“寧辺プラスα”を引き出す」として、北朝鮮のピョンヤン(平壌)郊外に位置したウラニウム濃縮施設を廃棄するという方案を“プラスα”として、米国側に提案していた」という。
しかし米国側は「それだけでは不十分だ」として、大陸間弾道ミサイル(ICBM)製造施設として推定されているサヌムドン(山陰洞)ミサイル研究施設の実態に関する目録の提出など、いくつもの条件を要求した。
しかし北朝鮮側はこのような米国側の要求に関して「対北経済制裁に対する米国の明確な立場表明がないかぎり、米朝対話は無意味だ」ということを韓国側に伝えたていたというのが、消息筋の説明である。
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