鄭景斗氏(左)とエスパー氏(イラスト)=(聯合ニュース)
鄭景斗氏(左)とエスパー氏(イラスト)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官と米国のエスパー国防長官は21日に電話会談し、米軍主導の韓米連合軍が持つ有事作戦統制権の韓国軍への移管や韓米合同軍事演習「韓米連合指揮所訓練」、在韓米軍の駐留経費問題などについて議論した。

 韓国国防部によると、両氏は条件に基づいた有事作戦統制権の移管計画と一致する方向で移管を揺るぎなく支援していくことを強調。有事作戦統制権が移管される前までに移管計画に提示された条件が十分に満たされなければならないことを再確認した。

 また、朝鮮半島の安全保障情勢について意見交換し、北朝鮮の完全な非核化と朝鮮半島の恒久的な平和定着に向けた外交努力を引き続き支援することで一致した。

 流動的な朝鮮半島の安保環境に対応するため、韓米同盟の対応態勢と合同防衛態勢を維持することも確認した。

 北朝鮮が朝鮮労働党中央軍事委員会の非公開会議で「潜在的な軍事的脅威」に備えるとして「戦争抑止力を一層強化する」と表明したことを受け、北朝鮮の動向や韓米の連携策などについて議論したとみられる。

 また、エスパー氏は膠着(こうちゃく)している2020年以降の在韓米軍駐留経費の韓国側負担を決める交渉を巡り、改めて増額を求めたもようだ。

 通常8月に実施される下半期の韓米連合指揮所訓練に関しては新型コロナウイルスの影響などを考慮し、縮小して行う方向で協議したとみられる。

 一方、会談で在韓米軍の削減については言及がなかったようだ。


Copyright 2020YONHAPNEWS. All rights reserved. 40