講演を行うバーシュボウ駐韓米国大使=23日、ソウル(聯合)
講演を行うバーシュボウ駐韓米国大使=23日、ソウル(聯合)
バーシュボウ駐韓米国大使は23日、韓米自由貿易協定(FTA)再交渉に関する論議に関連し、再交渉の問題ではなく、環境保護と労働権利に対する協定を強化することで、米議会の批准を受けられるようにしようというものだと説明した。延世大学で韓米関係をテーマに講演したもので、「米国は再交渉を通じ韓米FTAのバランスを崩そうとしているのではない」と強調した。

 バーシュボウ大使は講演で、南北関係にも触れ「米国は南北間の交流協力を支持する」と述べた。ただ、南北関係を通じた対北朝鮮介入や非核化プロセスは手を取り合って進めていかなければならないと主張した。また、6カ国協議参加国は団結し賢明な行動を取らなければならないとし、「約束を履行しなくても経済支援を受けられる」という考えを北朝鮮に持たせないようにする必要があると強調した。バンコ・デルタ・アジア(BDA)問題で6カ国協議合意の履行が遅延していることについては、「北朝鮮が公に合意履行の意志があることを明らかにしたことに注目している」と述べた上で、合意から3か月が経ったが機会はまだあると主張した。

 またバーシュボウ大使は、日米同盟強化に対する韓国人の懸念についても言及した。米国は韓米同盟、日米同盟のどちらにも献身的だとした上で、世界の平和維持に向け日本の影響力が大きくなることはいいことだと評価した。ただ、米国が日本に最新鋭戦闘機F22機を販売する計画だと国内で報道されたことについては内容を否定し、現在米国政府には他国にF22を販売する法的権限はないと強調した。

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