地下鉄や建物のエスカレーターで急ぐ人が通れるよう片側を空けておく「エチケット」が、むしろエスカレーターの事故の主な原因のひとつと指摘された。
 韓国昇降機安全管理院の調べによると、2002年から2006年までに発生したエスカレーターの安全事故76件のうち、59.2%はエスカレーター上で歩いたり走ったりして転んだことから発生した転倒事故だった。エスカレーターでの代表的な事故として一般に認識される段差などに挟まれたための事故は全体の38.2%、墜落事故は2.6%だった。

 安全管理院は転倒事故の主な原因のひとつに、片側歩行を挙げている。エスカレーターのステップの段差は約20センチメートルで、一般建物の階段の高さ約15センチメートルよりも高く、子どもや高齢者が歩いたり走ったりすれば転ぶ危険が高いという。特に突然停止することがあれば、こうした危険性はさらに高まると関係者は説明する。エスカレーターは歩いたり走ったりするのではなく、移動させることが目的で、構造上、片側通行を続ければ重心が傾き、機械の寿命も縮み故障の原因になりやすいという。安全管理院では片側歩行の改善に乗り出す計画だ。


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