ファンドの申込書類を作成する文大統領=26日、ソウル(聯合ニュース)
ファンドの申込書類を作成する文大統領=26日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は26日、NH農協銀行本店(ソウル市中区)を訪れ、素材・部品・装備(装置や設備)分野の国内企業に投資する株式型ファンドに加入した。  日本の輸出規制強化に対抗し、国内企業の競争力を高めようとの趣旨の金融商品に投資することで「克日(日本に打ち勝つ)」の意志を強調し、国民の参加を促すことが目的とみられる。 文大統領が加入した「必勝コリア 国内株式型ファンド」は、世界の貿易環境の変化により競争力強化が急がれる素材・部品・装備関連企業や、世界的な競争力を備えた国内企業に主に投資するファンド。文大統領の投資額は5000万ウォン(約430万円)という。 政府公職者倫理委員会が3月に発表した資料によると、文大統領の昨年末時点の財産は約20億1600万ウォンで、このうち5000万ウォンを元本割れの危険がある株式型ファンドに支出したことは、「破格の投資」との評価も出ている。 文大統領が金融機関のファンドに加入するのは今回が初めて。  加入手続きを終えた文大統領は、金光洙(キム・グァンス)NH農協金融持ち株会社会長、イ・デフンNH農協銀行頭取をはじめとする職員らと懇談会を開いた。この席で「素材・部品・装備産業の競争力を高めることが非常に重要だ」とし、「中核技術の開発を通じて地位も高めなければならず、輸入先を多角化したり、技術導入が必要であればM&A(合併・買収)を行ったりする努力が急務だ」と強調した。 このファンドは今月14日に発売され、農協のグループ会社などによる300億ウォンの基礎投資額を含め、これまでに約310億ウォンの加入額を記録している。
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