上からオム・ジョンファ、キム・ヘス、チョン・ジヒョン
上からオム・ジョンファ、キム・ヘス、チョン・ジヒョン
昔から「東方礼儀之国」と呼ばれた大韓民国で「セクシーだ」という言葉は、なぜか気恥ずかしくて口には出せない単語であった。とくに控えめで慎ましい“良妻賢母”スタイルを強要された女性たちにとっては、より一層そうだった。海外ではマドンナが熱いパフォーマンスを行い、シャロン・ストーンが妖艶に足を組んでも、国内のトップスターたちは、いつまでもキュートで清純な魅力を漂わせていた。しかし、これら全ての“旧習”は時代が変わるにつれて、徐々に消え失せた。時には変化する大衆の趣向に歩調を合わせ、時には大衆よりも半歩ずつリードしながら、現在の“セクシー”という単語を作り出した5人のスターを挙げてみる。

Fin.K.L の最新ニュースまとめ

<b>オム・ジョンファ
演技・歌を兼備“韓国のマドンナ”…ショートヘアなどトレンドセッター</b>
“韓国のマドンナ”を挙げろといわれれば、断然オム・ジョンファだろう。
1992年の映画『風吹く日はアックジョンに行かなくちゃ』でデビューした彼女は、すぐに1stアルバム『瞳』を発表し、演技と歌を兼備するエンターテイナーとして活躍した。以降『裏切りのバラ』『知らない』『Poison』などリリースする曲ごとにビッグヒットを飛ばした彼女は、挑発的なダンスはもちろん、耳栓、ショートヘアなど、彼女が試みた全てのものを流行らせるトレンドセッターとした定着した。

“女優”としても活動領域を大きく広めた。映画『シングルス』『情(原題:結婚は狂気の沙汰)』『オーロラ姫』などで韓国映画界に空前絶後の女性キャラクターを再演し、ドラマでは『妻』『12月の熱帯夜』などで主婦役まで熱演し、未婚の女優たちの間では珍しい勇気を見せた。最近発売した9thアルバムで“下着衣装”を披露した彼女は、変わらず大衆を驚かせる素質を存分に発揮している。

<b>キム・ヘス
“堂々たる健康美人”独歩的な位置…ファム・ファタールの魅力をスクリーンで発散</b>
キム・ヘスは健康さを押し出した堂々たる美しさで、ほぼ独歩的な位置に立っている。授賞式の度に話題を集める“熱い”ファッションも、キム・ヘスが元祖。しかし作品を通じては、セクシーさよりも演技力が際立つ。1986年映画『カムボ』で子役として出発した彼は、ドラマ『アパート』『グッキ』『チャン・ヒビン』などのヒット作を生み出した。彼女が受賞した賞だけでも数十個。1986年<百想芸術大賞>新人賞をはじめ、MBC・KBS両局で演技大賞を受賞したこともある。

スクリーンでセクシーな魅力を発揮し始めたのは、2004年、神経症を患っている女性で登場した映画『顔のない女』からだ。昨年『イカサマ師』のヒットでも、キム・ヘス演じるファム・ファタールの魅力が一役買ったという見方も説得力を得ている。

<b>チョン・ジヒョン
神が降りたテクノダンス 限りない再生…リンボー競技に女性の視線を集中</b>
1999年チョン・ジヒョンが登場したあるプリンタCMは、言葉通り“超ヒット”作品だった。当時、テクノダンス熱風に合わせ“神が降りた”ダンスを披露したチョン・ジヒョンは、その頃大衆化されていたインターネット旋風に伴い、限りなく“無限再生”された。ドラマ1~2本に出演した新人タレントの位置を、一気に飛び越えたのは当然のこと。2001年、チャ・テヒョンと息を合わせた映画『猟奇的な彼女』が興行的に成功し、チョン・ジヒョンはトップスター中のトップスターとして浮上した。

現在は、チョン・ジヒョンを利用した数々の企画映画が興行に失敗したことから、映画界での影響力は以前ほどではないという評価も出ている。しかしCMを見ると、このような評価は無意味だ。とくに男性と同じくらい女性の注目を集める傾向が強い中、か細い体でリンボー競技をする飲料CMは、全国各地の“チョン・ジヒョンWANNA BE”たちを大きく刺激、ダイエットを決心させたというエピソードだ。



<b>イ・ヒョリ
Sライン・挑発的な衣装で男性を誘惑…最近では歌唱力で勝負欲燃やし</b>
海外の歌手だけが着こなせると思っていた衣装、<Fin.K.L(ピンクル)>時代には見せなかったSラインボディ、「10分あればどんな男性でも誘惑できる」という自信。2003年の“イ・ヒョリ熱風”は、今も数多くのセクシー歌手の“ロマン”として記憶されている。4年が経った現在、セクシー歌手の洪水が押し寄せているが、まだイ・ヒョリが特別なのは彼女ならではの存在感があるからだ。

客観的に見て、ビヨンセほど歌唱力があったり、ブリトニー・スピアーズのようにダンスを完璧に踊るわけではないが、彼女のステージはいったん見始めると、終わりまで視線を固定させる力がある。

また、ステージ上とは180度異なるさばさばした一面やユーモアのあるトークなどは、イ・ヒョリの長所が単純な“セクシー”を飛び越える魅力として作用している。最近では、キャットウーマンに変身した『トクトクトク』と共にバラード曲『小言』も発表し、歌唱力で勝負するという意欲を燃やしている。

<b>チェヨン
ハラハラする『危険な演出』MV話題に…バラエティ番組の親近感で論争払拭</b>
通常、新人歌手が型破りなコンセプトで大衆の前に出ると、否定的な世論にぶつかりやすい。オーストラリア出身のセクシー歌手カイリー・アン・ミノーグを連想させる衣装を着て、ハラハラするダンスを披露した『危険な演出』のミュージックビデオは、話題を集めると同時に論争も多かった。

しかしチェヨンは、このような副作用を特有の親近感で払拭した。バラエティ番組で懸命にゲームに臨み、隠すことなく自身を表現するチェヨンの性格が、好印象を与えたもの。このような好感を得てチェヨンは、2ndアルバム『2人で』で、より果敢なコンセプトを披露できた。

発表するミュージックビデオごとに、検索ランキング1位に輝いた彼女は、まもなくニューアルバムをリリースする計画。ほとんどのセクシー歌手がヒップホップ系の音楽で勝負する反面、チェヨンはエレクトリック、ハウスなどに専念する予定だ。


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