ソン・ガン の最新ニュースまとめ
映画『イカサマ師』の中の名セリフ。取り締まり班が現れるとキム・ヘスが一言「私、梨花女子大を出た女よ」と言う。学歴で取り締まりを切り抜けようとしたのか、もしくは学歴があることをアピールして、罪を犯す人ではないと主張したものなのか判断はつかない。その状況に全く合わない学歴発言がなぜ出たのだろうか?特に何の理由もない。
映画を見ているとストーリーとかけ離れたシーンが目立つ。女優が必要以上に脱いだり、意味もなくアクションシーンが繰り広げられるケースが代表的だ。監督はドラマ展開のためにどうしようもないと反論するかもしれない。しかし、どう考えても不実な作品性をごまかそうとする“見どころ”の提供といった次元だったり、果敢に編集できなかった編集ミスと思われる。しかし「何の理由もない」映画のそのシーンも、それなりの類型がある。
もっともよくあるケースが、まさに性的なシーンの挿入だ。主に俳優の肉体を披露したり、不必要なベッドシーンを盛り込む場合がほとんどだ。
映画『スモーキン・エース』序盤でマフィアのボスが一晩中余興を楽しんだあと、床に横たわった女性の中には、ほとんどヌードに近い者もいる。執拗に体を撮るカメラをついていくと、このシーンはただ観客の目を楽しませているという感じしかしない。スパルタ戦士たちの伝説を扱った映画『300(スリーハンドレッド)』でも、ペルシャ王の踊り子たちが半裸で官能的なポーズを取る。40年近く007と共にした“ボンドガール”もまた、もとはと言えばこの部類に属する。
韓国映画も例外ではない。イム・サンス監督の『ユゴ 大統領有故』は、映画序盤に上半身ヌードの女性たちがプールで遊ぶシーンを演出し、観客を戸惑わせた。『殺人の追憶』に出演したソン・ガンホも同じような部類の1つ。これまでソン・ガンホが撮った唯一のベッドシーンで有名なこのシーンは、ドラマの流れ上必ず必要な部分ではなかった。『ミスター・ロビンの口説き方』はダニエル・ヘニーの上半身ヌードを公開し、多くの女性たちの目を楽しませた。
何の理由もなく描かれるシーンとして、アクションシーンは外せない。ケンカから銃撃シーンまで様々なレベルのアクションが、多様なジャンルで駆使されている。
コメディー映画『チェガン・ロマンス』や『花嫁はギャングスター』では、不意に建物や自動車が爆発する。『浮気日和』のようなラブロマンスでも、作為的な自動車爆発シーンが登場する。
さらにイム・サンス監督の『古い庭園』は、4分余りにかけて大規模なデモシーンを演出する。制作会社はこのシーンを根拠に「超大作ラブロマンス映画」と紹介したりもした。しかし、堅実な純愛ストーリーに飽きた観客に見せた見どころであるだけで、ストーリー展開とは隔たりがあるシーンだった。
一方ホラー映画は、大抵が突然の画面変化で観客を怖がらせる。何の意味もなく観客を驚かせるのは、韓国ホラージャンルの“癖”だ。数多くの映画でストーリー展開とは関係なく、突然幽霊が現れる。あまりに「やり過ぎた」となれば、主人公が夢を見ていたものと結び付ける。ホラー映画はとにかく怖ければいいと、錯覚しているのではないかと思うほど。
その他にもシリーズ物の場合、前編を模倣して無理矢理なシーンを挿入することが多い。これはオマージュというよりもほとんどが前編の人気に頼り真似たもの。『マイボス・マイヒーロー』は前作のほとんどを複製し、『家門の復活』は前作の80年代ファッションシーンを拡大して再現した。『マパ島2』は意味もなくトイレを爆発させた。
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